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発展途上国の現状


世界中では、年間約1200万人の子供たちが死に追いやられています。その大部分は飢アジア・アフリカなどの発展途上国で発生しており、原因は飢え・病気・戦闘の犠牲など、日本に住む私たちにとっては体験しえないことです。

これがどのくらいの数字かを知るために乳幼児の死亡率のデータを挙げると、発展途上国では5歳以下の子供1000人当たりの死亡率(U5MR=Under 5 years Mortality Rateといい、しばしその国の状態を知る指標として用いられます。)が200を超えるといわれています。つまり、5人に1人は5歳以下で命を失っているのです。ちなみに日本の場合は約6(1000人当たり6人)です。

しかしながら、「おなかがボコっと膨れた子供」のように極度の栄養失調によって死んでいく子供達というのは意外に少なく、子供たちの死因の約60%はほんの三つの病気(肺炎・下痢・麻疹)によるものです。これらはちょっとした予防知識とわずかな費用で治す事ができるものです。

また、死に至らなくても、地雷によって足を吹き飛ばされて肢体不自由になった子供たち(カンボジアの欄参照)や、虐待に遭っている子供たち(ルワンダの欄参照)、紛争化におかれている子供たち(ボスニアの欄参照)、ストリートチルドレンとして過ごす孤児、生まれつきのエイズに苦しむ子供たちが何億といるのです。


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